学校長挨拶

2020年(令和2年)4月に校長となりました柳です。どうぞよろしくお願いいたします。

 

新型コロナウイルス感染症の拡大により、本校は、4月当初の2週間の登校日を除き3月から5月末まで約3か月間休校になると同時に、感染予防・授業時間確保の観点から多くの行事を中止にせざるを得ませんでした。しかし、そのような状況の中でも生徒たちは工夫をしながら学習のみならず多くの活動に取り組み、結果を残しています。

 

書道部3年生は今年度web上での実施となった全国高等学校総合文化祭において広島県勢初の全国1位にあたる文部科学大臣賞受賞、筝曲部は2020年(令和2年)度広島県高等学校総合文化祭での優勝、令和3年度全国高等学校総合文化祭への出場権獲得、また、音楽部は規模を縮小して実施された平和祈念式典において「ひろしま平和の歌」を世界に響かせたり、古関裕而作曲の「歌謡ひろしま」を扱ったテレビ番組において合唱を披露したりして多くの反響を得ました。

 

体育系部活動においては、時期をずらして開催された広島県高等学校総合体育大会において陸上部3年生が強豪校の選手をおさえて1,500mと3,000mで見事優勝し、野球部は少ない人数での活動ながら2021年(令和3年)3月に実施予定の選抜高校野球に広島県高等学校野球連盟より21世紀枠での出場推薦を受けました。

 

こうした生徒たちの活躍も、ひとえに同窓生の皆様から受け継がれてきた伝統と同窓会のご支援の賜物と心より感謝申し上げます。

 

平和を希求する取組としては、今年度も同窓会のご尽力により1年生全員が先輩方の体験をお聞きする機会を得ました。残念ながら1年生全員で市女の慰霊碑に参拝することは叶いませんでしたが、同窓会のご支援により生徒たちの中には確実に平和を願う気持ちが育っており、生徒有志による慰霊碑参拝、青少年国際平和未来会議や核兵器禁止条約発効記念イベントへの参加、アフガニスタンの高校生とのオンライン交流など、多くの生徒が主体的な取組を行っています。8月6日の市女慰霊式は例年通りには実施できませんでしたが、多くの人が参拝できる環境を整えてくださった同窓会の皆様に重ねて感謝申し上げます。また、次年度は千田保育園との交流を再開できることを切に願っております。

 

昨年度創立70周年を迎えた舟入高等学校では、日浦前校長が打ち出した「舟入、動く」のスローガンの下、教育内容のさらなる充実を目指してまいります。同窓生の皆様には引き続き舟入高校を温かく見守っていただきますようお願い申し上げますとともに、皆さまのご健康と一層のご活躍をお祈り申し上げ、挨拶に代えさせていただきます。

 

広島市立舟入高等学校

校長 柳 智子